ラクナクラシ

出来るだけ快適で楽しい生活

トップスのケーキが世界で一番美味しいと感じる時がある。

 

この間、神楽坂の離島カフェに夜ご飯を食べに行った。その日は昼間から強い風が吹いていて、どこかの県では何かが飛んだらしい。とてもアバウトな情報で申し訳ないのだけれど誰かがそう言っていた。

離島カフェではほとんど生に近い焼き牡蠣を食べたり、島でとれた刺身を食べたり、瀬戸内レモンの美味しいクラフトビールを飲んだ。父親がホットペッパービューティーのアカウント名を「ポコちゃん」にしている事実が発覚して家族全員でめちゃくちゃ笑った。あれから父は家族全員にポコちゃんと呼ばれている。

神楽坂から飯田橋まで歩いて向かう事にした。風はほとんど止んで、もちろん雨も降っていなかった。その町にはその町の色がある。神楽坂は黄色い町で、不幸せな人なんてひとりもいないように感じた。

道端にマンションの不動産販売のセールスマンが立っていて、チラシを配っていた。神楽坂にマンションを持ちませんか?彼はそう言って僕にチラシを渡す。7000万円で神楽坂に家が持てるらしい。7000円ですら持っていない僕と、7000万円持っているであろう父が横になって歩いているのに、僕に渡すその仕事の出来なさに親近感を覚えた。君は僕だ。そう思った。飯田橋の橋を渡る時、とても急な上り坂で神楽坂を下ってきた位置エネルギーを勿体無い使い方したなと思った。

神楽坂には有名な和菓子屋さんがあるらしく、帰りしなに抹茶ババロアを渡される。美味しいから食べてねという母。母はこういう情報を全て知っている。マザーコンピューター。

駅で別れて家に帰る。母たちは山手線で富裕層の町へ帰る。僕と姉は中央・総武線でスラムへ帰る。いつもホームで家族と別れる時はすこし寂しい。

家に帰った後に抹茶ババロアを食べる。上品な甘みで美味しくて偏差値の高い味がした。せっかくだから静岡のお土産で貰った焙じ茶を飲むことにした。

トップスのチョコレートケーキが食べたい。パサパサのスポンジに甘すぎるチョコレートクリームの組合せ。ハーフサイズを全部ひとりでたべたい。